『3月のライオン』第3巻表紙

育児について考えたこと 育児に関する感想・レビューなど

『3 月のライオン』の名ゼリフに学ぶ、人に頼ることの大切さ。

投稿日:2019年5月7日 更新日:

奥さんが再び実家に帰ることになってから、早くも 2 週間が過ぎた。
(半分くらいは連休のおかげで一緒に居れたけど)

ご両親にはお世話になりっぱなしなのだけど、奥さんは確実に回復してきている。
自分たちだけで何とかしようとしていた頃が嘘のようだ。
こんなことなら、もっと早くに帰ってくれば良かったとつくづく思う

……ということを考えていると、ふと浮かんできたのが『3 月のライオン』というマンガのあるセリフ
最近はマンガを読む暇なんてなかったのになぁ。
心に残っていれば、ちょっとしたきっかけで思い出すものだ。

改めて読み返してみると、初めて読んだときとはまったく違った味わいがある。
立場や状況が違うと、言葉の重みまで変わってくるんだな。

この言葉が必要な人が、僕たち以外にもきっと居ると思う。
凝り固まった考え方を変えるきっかけにはなるかも知れない

「人に頼ること」に罪悪感を覚えてしまう、すべての人たちへ。

人に頼らないと、人から頼られない

そのセリフとはこちら。

『3月のライオン』の林田先生の名ゼリフ

一人じゃどうにもならなくなったら誰かを頼れ
――でないと実は誰もお前にも頼れないんだ
『3 月のライオン』第 3 巻 Chapter32

主人公・桐山零(きりやま れい)が通う高校の担任、林田先生の言葉。
普段は頼りなくて、子どもっぽいところも多い先生なのだけど。
いざというときにはこうやって零を支えてくれる。
(「俺は教師だ 教師なめんなよ!?」も捨てがたい名ゼリフ(*´ω`*))

このセリフは、学校に居場所がない零が初めて、他の生徒と楽しそうに話している姿を見ての一言
いつも昼休みは屋上や階段で一人きりになっている零の隣に座り、一緒にご飯を食べている林田先生。
ずっと零のことを気にかけてくれてたんよね……(´Д⊂ヽ
(自分が寂しいだけかも知れないけど……)

この言葉をかけられたとき零は、普段お世話になっている人たちに対して遠慮ばかりして、頼ろうとしていなかったことに気づく
そして、そのせいで自分を頼ってくれることがなかったことも……
これは零にとって大きな気付きになったと思う。

人から頼られることを「幸せ」と感じるなら

たぶん僕と奥さんは、この零とよく似ている。

人に頼るのがかなり苦手なタイプで、何か困ったことがあっても自分(たち)だけで解決しようとしてしまう。
どうやって頼ればいいか分からないし、「頼る=迷惑をかける」という感覚もどこかにある。
元々の性格が内向的なせいで、人と関わるのが煩わしいというのもあるかも知れない。
(自分がしんどいときに人のことを考えたりすると、それだけで余計にしんどくなったりする)

だけど、林田先生は「それじゃ誰からも頼られないよ」と説く。
誰にも頼らない代わりに、誰からも頼られない。
それが「悪い」とは言わないけど、果たして「幸せ」なのかどうか……。

「誰にも頼りたくないし、頼って欲しくもない!」という強い意志があるならまだしも、大抵の人はそうじゃない。
心のどこかで「頼られたい」と思っているはずだ。
その対象が大切な人や存在であれば尚更。

人に頼るということは、自分の弱みを見せることにも繋がる。
それがきっと信頼関係を作るのに有効なのだろう。

「頼って欲しい」と思ってくれている人が居るなら、遠慮せずに思い切り頼った方が良い
そうすれば、相手も遠慮せず自分たちを頼ってくれる。

人に頼ったら人から頼られるようになった

実はストーリーがかなり進んだ後、お世話になっている人(あかりさん)から零が頼られるシーンがある。

『3月のライオン』あかりさんが零に頼るシーン

ほんとにイザとなったら頼っちゃうからね!? いい?
『3 月のライオン』第 6 巻 Chapter58

……ということに、この文章を書きながら気付いた(^^;
これまで分からなかったけど、こうやって繋がってたのか……。

林田先生から冒頭のセリフを言われて、それ以来あかりさんたちとの間の壁も無くなってはいたけども。
別に無遠慮になったわけじゃないし、「あぁ殻が破れて良かったね」くらいにしか思っていなかった。

漫画家さんってやっぱりすごいよなぁ……。
ストーリーを考えて、構図やカット割りを決めて、絵まで描いてしまって。
一人何役をこなしてるんだろう。

『3 月のライオン』について

ここまで作品についての説明をまったくしていなかった(´・ω・`)

この『3 月のライオン』は、将棋を題材としたマンガ。
主人公・桐山零は中学生でプロになった天才棋士……と書くと藤井聡太七段のことが思い出されるけど、このマンガがスタートしたのは藤井七段がデビューする 10 年近くも前
つまり、マンガの世界に現実が追いついてしまったことになる。
(しかもデビューから 29 連勝という、マンガで描いたら興醒めなほどの快挙。事実はマンガより奇なり……)

将棋の部分はもちろんしっかり描かれているのだけど、最大の魅力は何と言ってもその心理描写
様々な登場人物の心の機微を、丁寧に丁寧に、じっくりと描き上げている
言葉ですべてを説明しているわけじゃなく、表情や仕草も含めてにじみ出てくる心情の細かさたるや。

それでいてコメディタッチのシーンも多くて、重くなりすぎずにテンポよく読み進めていける。
最近はその割合が多すぎてギャグ漫画のような雰囲気すらあるけど……。
まぁ今後に期待。

人の親となった今、折に触れて読み返そうと思っているのが「いじめ」を扱った話(第 3 巻〜第 5 巻)。
ここでも色んな登場人物の心理が注意深く描かれていて、子どもが実際に学校へ入ってから、役立つ場面があるかも知れない
それくらい心理描写はリアル。
特に学年主任の国分先生の言動はとても参考になる。必見。

おすすめのマンガを聞かれたら、いの一番にこの『3 月のライオン』を挙げる
それくらい僕にとっては大事な作品。

もし映画版だけしか観たことがない人が居たら、マンガの方が100万倍面白いので、ぜひ読んでください。
映画版はキャストが奇跡的に完璧だったにも関わらず残念な結果に終わっていて、原作ファンとしては作品の魅力が伝わりきらず本当に無念なのです。

ぜひ。

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