新任パパの育児日記

奥さんの友人親子が来訪。何気ない会話を積み重ねる気遣いが嬉しい。

投稿日:2019年4月29日 更新日:

今日は奥さんの友人が会いに来てくれた。
(仮にKさんとしておく)
母親が遊びに来ていたらしく、一緒に二人で来てくれることになったのだ。
奥さんはKさんともKさんの母親とも長い付き合いで、母親のことを「お母ちゃん」と呼んでいた。
(さすがに本人の前では言わないけど)

奥さんのご両親は今日がその日だということを忘れていたらしく、約束の時間の2時間ほど前から家中の掃除を開始。
まるで年末の大掃除のようだった。

奥さんも自宅に誰かが来るとなると、慌てて掃除や片付けを始めることが多い。
僕はほとんど気にしないので「そこまでしなくても」と思うのだけど、奥さん的には「そんな訳にはいかない」そうだ。
今日の様子を見ていると、お義父さんもお義母さんも同じように慌てて掃除していたので、しっかり遺伝なのだなぁと思う。

大掃除完了

そんな大掃除(?)の甲斐あって家の中はきれいに片付いた。
ダイニングテーブルの上も、普段置かれているティッシュやリモコンやいつかの郵便物などが取り除かれ、お客さん用のお菓子だけになっている。
こんなに大きなテーブルだったのか。
それにしてもあのモノたちはどこへ行ったのだろう。

Kさんが着いたとき、奥さんはタイミング悪く授乳中。
さすがにそのまま出る訳にもいかないので、とりあえず僕とお義母さんだけで挨拶することに。
(お義父さんは遠慮してか恥ずかしいからか、買い物に出掛けてしまっていた)

僕がKさんと会ったことがあるのは一回だけ。
以前奥さんと二人で旅行したとき、たまたま行き先がKさんの生まれ育った地で、しかもたまたまKさんがそこへ帰っていて、じゃあ食事でもしようと会ったのが最初。
それ以来、1年振りくらいだろうか。

一方でお義母さんは何回か会ったことがあるらしく、奥さんからもいろいろ話を聞いているらしかった。
という訳で、僕はなるべく「借りてきた猫」のように大人しくしておこうと思いつつリビングへ。

会える友人、会えない友人

以前に会ったときのKさんは、外側へ放つエネルギーがすごいという印象がある。
何かのイベントを手伝っていたときだったからかも知れないが。
ところが、今日のKさんはとても柔らかく、穏やかな印象だった。
ひょっとしたら、こちらの方が本来のKさんなのかも知れない。

奥さんが「Kさんなら会えるような気がする」と言った意味がよく分かった。
実はこのKさん以外にも、別の日に会う約束をしていた友人が何人か居るのだけど、そちらは奥さんが断りを入れている。
「今会うにはしんどい」という理由で(もちろん本人たちにはそんなこと言わないけど)。

その断りの連絡にも快く対応してくれるくらい、優しくて良い人たちなのだけど。
奥さんの話を聞く限り、たぶん「会ったら元気になるタイプ」の友人なのではないかと想像する。

だとすると、今の奥さんが会うにはしんどい。
しかも何人かで来る予定だったというから尚更だ。
そんなエネルギーは、今の奥さんには残念ながらない。

でも、この友人たちの存在が必要なときが間違いなく来る。
今はそうじゃない、というだけのことだ。
たぶん友人たち自身もそれを理解してくれているはず。

今は無理をする必要はない。
どれだけ仲が良く気の合う友人であったとしても、自分が消耗してしまっては意味が無いのだから。

さりげなく「しない」気遣い

Kさんは終始穏やかに、いろいろな話をしてくれた。
ついこないだまでスイスとスペインに旅行に行っていたらしく、そのお土産話が山のように出てくる。

Kさんはデザイン関係の仕事もしているのだが、「スイスはデザインレベルがずば抜けている」らしく、本を買ったりパンフレットをもらってきたりして、スーツケースが満杯になってしまったらしい。
20kg以上のスーツケース2つと、一回り小さなバッグ(それでも10kg以上)、プラス手荷物の小さめのカバン、その全てがいっぱいになってしまったそうだ。

帰りの飛行機でもすったもんだがあったらしい。
旅の疲れか熱があったので、座席のリクライニングを倒してゆっくり休もうとしたところ、後ろの乗客に無理やり背もたれを戻されたそうだ。
初めは意味が分からず、何度かリクライニングを試したが同じ結果に。
とうとう後ろに「すいません、倒していいですか」と言うと、相手はなんと「ダメ。オレのスペースが狭くなるから」と言ってきた。

そんな人が居るんですねぇ……。
奥さんと思われる人も隣に座っていたけど、たしなめるどころか一緒になって睨みつけてきたらしい。

さすがにこれはと思って、CAさんに頼んだら席を替えてもらったとのこと。
追加料金が必要な席だったらしいけど、空いてたしこちらに非はないし、特に何も支払うことなく替われたそうだ(そりゃそうだ)。

という感じの話をだいたい2時間、緩やかに続けたところでお開き。
結局最後まで奥さんの体調についての話は出なかった。
たぶんKさんも気を遣ってくれたんだろう。
あくまで「いつも通り、普通に」接してくれたように思う。

ただ、Kさんのお母さんが何気なく、こんなことを言ってくれた。
「半年も経てば、赤ちゃんもちゃんと夜に寝るようになるから」
「今はすぐに起きちゃうからね。一番しんどい時期やね」

これがこちらのことを気遣ってのことなのか、それともただ単に自分の経験を話しただけなのか、それは分からない。
だけど、今の僕たちにとって一番励みになる言葉だったことは確かだ。

Kさん親子が帰った後、さすがに奥さんも僕もぐったりと疲れてしまった。
赤ちゃんだけが、まるで封印を解くかのように元気よく泣いている。
何とか余力を振り絞って抱っこするけど、なかなか泣き止んでくれない。

心地よい疲れ、という訳にはいかないけど、今日Kさんたちに会えたことは良かったと思う。
奥さんの自信にも繋がるだろうし。
何よりずっと家の中に居るから、家族以外の人と会うことで気晴らしにもなったはずだ。

こうして一つ一つ積み重ねていくしかない。
いずれ「会ったら元気になるタイプ」の友人とも会う機会が来るだろう。
そのときまでの辛抱だ。

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きーやん

38歳で初めて子どもを授かりました。「本業は父親」をモットーに、当事者として育児に奮闘中。その中で感じたことや考えたことを、体験ベースで記事に書いています。子どもの教育資金などを蓄えるため、副業や投資についても試行錯誤の日々。

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