約一週間前、自宅でお食い初めをした。
生後ちょうど 4 ヶ月目、およそ 120 日を迎えたところ。
両家の両親も久しぶりに勢揃い。
合計 6 人の大人が狭いリビングに入ると、さすがにすし詰め状態だった(^^;
やる前はいろいろ調べたり準備したり大変だったけど、終わってみれば「こんなものか」というのが正直なところ。
まぁうちがグタグタすぎるだけで、他の家はもっとちゃんとやるのかも知れないけど……(^_^;)
お食い初めを実際にやってみて分かったのは、考えていた通りにはいかないということ。
そして、それを通して思ったのは、あんまり「正しい」にこだわり過ぎなくてもいいのかな、ということ。
という訳で今回は、
一般的にこうした方が良いと言われていること
と、
実際にやってみたらこうなった
ということを並べて書いてみようと思う。
端から端まできっちりやるのも良いけど、
ちょっとくらいグダグダでも良いんじゃない?
というご提案です。
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お食い初めの献立(メニュー)
今回のお食い初めの献立は以下の通り。
これ自体は、一般的に言われているものと大差はない。
- 赤飯
- 鯛の尾頭付き
- お吸い物
- 煮物
- 香の物(紅白なます)
- 歯固め石
奥さんとお義母さんが中心となって作ってくれた。
赤飯は実家で作ったものを持ってきてくれたらしい。
お義父さんは、鯛の尾頭付きの焼き担当。
これも実家で焼いてきてくれた。
事前に魚屋さんに「グリルに入る大きさで」とお願いしていたそうなのだけど、実際はかなりの大きさ……。
「注文したのと違う!」と、お義父さんはかなりご立腹だった(^_^;)
お膳にはさすがに乗らないので、別で用意したお盆に乗せることに。
(下に敷いている紙については後ほど)
お吸い物は、本当は蛤を使った方が良いらしい。
けど、そこは柔軟な発想で(笑)、野菜と豆腐のシンプルな内容に。
煮物は
- 鶏肉
- れんこん
- 人参
- しいたけ
- ごぼう
- こんにゃく
- 絹さや
というなかなか豪華なラインアップ。
彩りとして紅白のかまぼこも添えることにした。
そして「歯固め石」。
もちろん食べ物ではない(^_^;)
うちは大阪天満宮でいただいてきた(初穂料 500 円)。
借りたり拾ったりした場合は元の場所へ返したりもするけど、大阪天満宮の場合は「へその緒と一緒に保管」しておくようになっている。
地域によっても異なるはずなので、念のためご確認を。
と、ここまで読んで「おや?」と思ったあなた、勘が鋭い。
そう、「紅白なます」が出てきていないのだ。
大根と人参で作ってはいたのだけど、お膳に乗せるのを忘れていて……。
(先程の写真にも写っていない)
このせいで酢の物が嫌いになったりしなかったらいいなぁ……(´・ω・`)
お食い初めに使う食器
大阪天満宮でお宮参りをすると、お土産(?)でお食い初め用の食器をいただける。
新しく自分たちで用意してもいいけど、せっかくいただいたので今回はこれを使用することに。
ただ、一つ気になったのはその色。
いただいたものは、外側が黒で内側が朱色になっている。
ところが、一般的に男の子は両面とも朱色の食器を使うらしい。
(「外側が黒で内側が朱色」は女の子用なのだそうだ)
なので、念のため天満宮に電話で確認してみたところ、
「当宮は昔からずっとその色です」
「男女の違いはありません」
とのこと。
「ネットで調べてみると、男の子は両面朱色らしいんですけど……」
と聞いてみると、
「それはどこぞの情報ですか?」
と言われた。
けっこうイラッとしてる感じだったな……(-.-;)
大阪天満宮がそこまで言うのなら大丈夫なんだろう。たぶん。
地域によっては、男女が逆になるパターンもあるらしいし。
という訳で、外側が黒・内側が朱色の食器を使うことにした。
当日になって気付いたのは、歯固め石用のお皿がないこと。
これは盲点だった。
お椀の蓋でもあれば良かったけど、そんなものもなく。
仕方ないので、極力和柄の小皿に乗せることにした。
でもやっぱり違和感……。
できれば塗り物で統一したかったなぁ……。
お食い初め用の食器セットを、自分たちで買う人も多いと思う。
歯固め石用も含まれてるかどうか、確認しておいた方がいいかも!
お食い初めで鯛の下に敷く「紅白紙」
せっかくの尾頭付きの鯛を、そのままお皿に乗せるのはもったいない。
「紙掻敷」と呼ばれる紙を敷くことで、見栄えが良くなるしお祝い感も出る。
特に「紅白紙」という、赤く縁取られた紙を使うと縁起が良いらしい。
↓こういうのです。
(画像引用:鯛の下に敷いてある紙はなんというものでしょうか? - この画像の... - Yahoo!知恵袋より)
百均で紅白紙を買ってきたという情報があったので、さっそくいくつかのお店を回ってみた。
が、いくら探しても見付からない。
(近所のダイソー、CAN DO、ローソンストア 100 にはなかった)
文房具店もいくつか探してみたけど、こちらにもない。
けど、その中で有力な情報が。
そこの店員さんが言うには、
「紅白紙はうちにはないわー。
割り箸とか食器とか、そういうのを扱ってる店じゃないと」
とのこと。
なんと!
紅白紙って「紙」なのに食器扱いなのか。
確かに何かを書いたりするものではないけど……。
それはまったく想像してなかった。
という訳で、近所にある食器を扱う店へ。
残念ながら、そこでもお茶席用の懐紙しかなかった。
一応そこの店員さんにも聞いたところ、
という返答が。
結納屋さん……?(´・ω・`)
そんな特殊なお店にしかないの……?
(っていうか「結納屋さん」って何……?)
これ以上探しても見付かるかどうか微妙だったので、仕方なくお茶席用の懐紙を買って代用することに。
当日開けてみたら、思ってたより小さい!
お茶席用だからか……。
4 枚ほど重ねることで、何とか鯛を乗せることに成功。
懐紙の下には、お正月のときに買って余っていた和紙製の赤いランチョンマット。
これで紅白っぽい感じを演出してみた。
どうだろう?
割と良い感じだと思うのだけど。
紅白紙や紙掻敷は手に入らなかったけど、工夫次第でなんとかなるもんだ。
結果的に、見栄えもかなり良くなったと思う。
実は Amazon で紅白紙は売っていて、注文しようかどうか直前まで悩んでいた。
ただ、100 枚入とかなので、「そんなに使わないしなぁ……」ということで却下に。
ご参考までに、こちら↓です。
たぶん楽天とかでもあると思うけど、面倒くさいので探してません(=_=)
お食い初めで赤ちゃんに食べさせる人
お食い初めは、赤ちゃんに食べさせるフリをする。
その役目は、一般的には同性の年長者が担うことになっているようだ。
これは、「長寿にあやかる」という意味合いがあるらしい。
ウチの場合はお義父さんがそれに当たるので、事前にお願いしておいた。
ところが直前になって「こういうのは父親がやった方がいい」と言い出したから大変。
いやいやいや……。
事前に説明して承諾してたはずなのに!
遠慮してるのか恥ずかしがってるのか……。
しかし言い出したら聞かないので、なぜか 6 人の中で最も年齢の低い僕が担当することになった。
長寿にあやかれるかなぁ……(´・ω・`)
お食い初めで食べる順番
一般的には
ご飯 → 汁物 → ご飯 → 魚 → ご飯 → 汁物
を 1 セットとして、これを 3 回繰り返す。
ご飯以外のところは、他のおかずになっても大丈夫らしい。
とにかくご飯とおかずを交互に繰り返すのが重要なようだ。
うちもそれにのっとって、順番に食べさせていった。
もちろん食べさせる「フリ」だけ。
一口分を箸で赤ちゃんの口元まで持っていって、口には付けずに戻す。
まずは赤飯、次はお吸い物、赤飯、ほぐした鯛、赤飯、煮物……。
これで 1 セットが終了。
「これをあと 2 回繰り返して……」
というところで、双方の親が異口同音に
「あと 2 回もするの?」
「もういいんじゃない?」
と言い出した。
うん……、まぁ……。
確かに面倒くさいとは思ってたけどね( ¯ω¯ )
という訳で、うちのお食い初めは 1 セットで終わることに。
両家揃ってものぐさ家族……。
そんな感じだから、僕も気楽なんだけども……。
最後に歯固め石に箸をつけ、それを赤ちゃんの歯茎に当てる。
- 一生食べるものに困らないように
- 石のように固くて丈夫な歯が生えてきますように
という願いを込めて。
これでお食い初めが無事に(?)終了。
あとは大人たちが自分たちの食事を済ませ、赤ちゃんを順番に抱っこするなどして 2 時間ほどを過ごした。
一通り食事も終わり、赤ちゃんも寝てしまったところでお開きに。
お疲れ様でした〜。
お食い初めの後片付けは夫が積極的に
両家の両親も揃って食事するとなると、食器の数がものすごいことになる。
しかも、普段使わない食器やグラスもたくさん出すことになるし、繊細な扱いが必要な食器も多い。
特に、塗りの食器はすぐに洗って乾かす必要がある。
お食い初め本番が終わったからといって、ゆっくり休んでいるヒマはないのだ。
奥さんは朝から料理や準備をして、周りにも気を遣ってかなり疲れている。
赤ちゃんの世話もしないといけないし、お腹が空いていたら授乳もしないといけない。
なので、後片付けくらいは夫が積極的にやりましょう!
こういうときに自分から動ける夫になれば、後々がラクですよ。きっと。たぶん。
(もちろん料理やその他の準備も、奥さんと同じくらい担当する夫さんも居るだろうけど)
一回休んでしまったら後がしんどいので、両親が帰ったら「すぐ」片付けに取り掛かりましょう。
勢いでやってしまえば何とかなるから!
実際にお食い初めをやってみて思うこと
食事のときに、両親たちがこんなことを言っていた。
「自分たちのときは、こんなことしなかった」
「今の若い人たちの方が、きっちりやろうとする」
へぇぇ。
そうなのか。
その理由はいろいろあるだろうけど、一つ考えられる理由はインターネットの普及。
僕らよりも若い世代はネットがあるのが当たり前で、いろんなチャンネルからいろんな情報が入ってくる。
育児のことを検索したら、それに関連した情報も一緒に目に飛び込んでくるのだ。
「子どもの健康/将来のために」
なんて書いてあると、「やった方が良いのかなぁ」「やらなきゃなぁ」なんて気になってくる。
情報が簡単に手に入るもんだから、「正しい」やり方なんてのもすぐに見付かる。
その由来や意味合いなんかも同時に学習するので、どれもが重要そうに見えて手を抜けない。
結果、あれもこれもと「完璧に」やろうとしてしまう。
でも、今回のお食い初めをやってみて思ったのは、「そこまで肩肘張らなくてもいいんじゃない?」ということ。
理想を言えばやりたいことや足りないことはいろいろあったけど、できる範囲のことはやった。
それで充分なんじゃないかなぁ。
っていうか完璧になんて無理だし。
様々な行事がある度に「やることリスト」みたいなのを作って、自分で自分を追い込んでしまう。
そして、そのリストにしか目や意識が向かなくなって、結果的にそれをこなすことが目的になってしまう……。
それじゃ本末転倒。
子どものことを思う気持ちがあれば、完璧なんかじゃなくても良いんじゃなかろうか。
それに、親が子どもに会ったり、親同士が交流したりするのにすごく良い機会になった。
こういう場を用意できただけでも、充分に意義はあったと思う。
それくらい軽い気持ちで臨んだ方が、場の空気は和むし良好な関係を作ることにも繋がるだろう。
赤ちゃんにとっても、みんなの笑顔に囲まれてる方が良いに決まってる。
「正解」ではないかも知れないけど、子どものことを思ってあれやこれやと工夫して準備する。
その気持ちやプロセスが一番大事なんじゃなかろうか。
ぼちぼちやりましょうよ。
参考