「赤ちゃんが泣き止む音」というものが、ネット上でもたくさん紹介されている。
水の流れる音、掃除機のモーター音、ナイロン袋を丸めるときのクシャクシャという音……。
その中でもうちの赤ちゃんには、換気扇の音が非常に有効なことが分かっている。
どんなにぐずっていても、換気扇の近くまで行って音を聞かせれば、ほぼ100%落ち着く。
「弱」ではダメだ。
「強」で回さないと、赤ちゃんのご機嫌を損ねてしまう。
ただ、この効果を得るためには、その度に換気扇を「強」で回して、近くまで行かないといけない。
寝床でぐずり出した赤ちゃんを毎回そこまで抱いていくのは、地味に重労働だ。
単純にうるさいし(^_^;)
そこで、換気扇の音を録音して、赤ちゃんの寝床近くで再現できないかと思い立った。
完璧ではないけれど、一定の効果がありそうなのでご紹介。
出来上がった音声ファイルもダウンロードできるようにしてあるので、よろしければどうぞ。
クリックできる目次
iPhoneで録音→再生
まず、真っ先に試したのがスマホ(iPhone)で録音する方法。
当初は「ディクタフォン」や「iTalk」という録音アプリも使ってみることに。
ところが、これらのアプリだとiPhoneの外にデータを出すことができないことが判明。
それだと奥さんのスマホに送ることもできないので断念。
最終的には、純正の「ボイスメモ」を使うことに。
そのまま音を撮ってみたところ、とても「再現」と呼べる音じゃなかった。
何となく雑音が多いような気がするし、音にトゲがあるというか……。
僕が聞いてもやや不快な、落ち着くような音ではない。
調べてみると、iPhoneに付いているマイクは会話するために「何を言っているのか分かる程度」の性能しかないことが分かった。
確かに考えてみれば当たり前か。
電話だもの。
ということで、次は外付けマイクで試してみることに。
iPhone+外付けマイクで録音→iPhoneで再生
外付けマイクと言ってもピンキリだ。
高いものだと数万円のものも珍しくない。
さすがにいきなりそんなものに手は出せないので、2000円程度の安物を買ってみた。
この程度でも、iPhoneのマイクよりはいくらかマシだろう……。
イヤフォンジャックに差すタイプのマイクも多かったけど、手元にあるiPhone XRはそのジャックがない。
変換アダプタを買えば良いのだけど、これだけのために買うのもなぁ。
ということで、Lightningコネクタに直接差せるものを買うことにした。
↓イヤフォンジャックの変換アダプタはこういうもの。
届いたマイクを取り付けて、同じ環境で録音。
再びiPhoneで再生したところ、音質がどうのという前に、ものすごく音が小さい(゜o゜;
そういえばAmazonのレビューにもそんなことが書いてたような気がするなぁ……。
音自体は、マイク無しのときに比べてトゲトゲしさは無くなったものの、まだまだ「再現」というレベルではなかった。
うーん……。
もっと性能の良い(=値段の高い)マイクを買わないといけないんだろうか……。
と悩んでいたときに思いついたのが、最近買ったミラーレス一眼カメラの「α5100」で録音する方法。
ソニー製だけあって、動画撮影の性能には定評があった機種だ。
ひょっとしたら音声もちょっとは期待できるかも知れない……。
そんな淡い期待を抱きつつ、ミラーレス一眼で録音するというよく分からない行為に打って出た。
α5100で録音→iPhoneで再生
今回必要なのは音声だけなので、キャップは閉めたまま。
なるべく同じ環境・状況で撮影(録音)してみた。
動画のデータ形式はいくつか選べるけど、汎用性を考えて今回はmp4を選択。
録音したデータをα5100本体で再生したところ、想像以上に良い音が出た。
「いけるかも知れない」と思いつつ、iPhoneにデータを移すことに。
α5100はWifiでデータをiPhoneに飛ばせるはずなのだけど、なぜか僕の手元にあるヤツらは繋がってくれない(/_;)
なので、iPhoneに移すにはSDカードを使ってパソコン(Mac)を経由しないといけない。
デジタルデータを移動する手段が、なんてアナログな。
そうして移した動画ファイルをiPhoneで再生したところ、α5100で再生したときより良くない音が出た。
おや?
ひょっとして、iPhoneのスピーカーにも問題があるのでは?
と思って、Macに残ったデータを再生してみたところ、かなり再現性の高い音が出た。
ついでにiPhoneで録音したデータも再生したら、α5100までとはいかないまでも、さっきまで聞いていた音とは比べ物にならない再現性。
iPhoneのスピーカー、犯人はお前か!
ということで、今度はスピーカーを探す旅へ。
α5100で録音→Bluetoothスピーカーで再生
iPhoneと無線(Bluetooth)で繋がって、赤ちゃんの寝床に置いていても邪魔にならない、というスピーカーをいくつか探して、最終的にはこのスピーカーを買うことにした。
スピーカー本体と充電用のUSBケーブルのみという、シンプルな構成。
説明書はいくつもの言語で書かれている。読みづらい。
今回はiPhoneから音声データを飛ばして再生するだけだから大丈夫だけど、他の機能も使おうと思ったら読み解くのは大変だろうなぁ。
フル充電になったところで、さっそく繋いで再生してみることに。
スピーカーの電源を入れて、iPhoneのBluetooth設定画面を表示すれば、「SoundCore mini」の文字が。
これをタップして数秒ほどで接続できた。
Bluetoothでもここで躓くものがあるからなぁ。
スムーズに繋がって一安心。
肝心の音質はというと、かなり良かった\(^o^)/
このサイズでこの音なら問題なし。
やっぱりiPhoneのスピーカーが問題だったんだな……。
というか、たかがスマホのマイクやスピーカーに期待しすぎていたのかも知れない。
ちょうど赤ちゃんがぐずり出したので、試しにスピーカーからの音を聞かせてみた。
すると、さすがに本物の換気扇と同じとはいかないまでも、明らかに反応してぐずりが収まっている。
一定の効果はありそうだ。
動画のままでは使い勝手が悪いので、Macを使って音声のみを抽出。
AAC形式(m4a)で吐き出されるので、それをiTunesを使ってmp3に変換した。
あとは音楽を聴くときの要領で、この音声データを1曲リピートしてやればOKのはず。
途切れる感じはあるにはあるけど、意識しなかったら分からない程度。
流しっぱなしにする必要はあるけど、何時間もそのままってことはないだろうし。
あとはスピーカーの充電が問題だなぁ。
肝心なときにバッテリー切れってことがないようにしないと。
電源に繋ぎっぱなしにしといた方がいいかなぁ。
他の音もいろいろサンプルを採取していこう。
音声データを取り出すまでに、けっこうな手間がかかるけど……。
まさかミラーレス一眼で音声を録ることになるとはなぁ。
換気扇の音のデータ、ダウンロードできます
α5100で録音してmp3に変換したデータをダウンロードできるようにしました。
以下のリンクを右クリックして「ファイルを保存」とかすれば出来ると思います。
(↑でも書いた通り、僕の環境はMacなのでWindowsの詳しい使い方は分かりません……)
お役に立てば幸いです。
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