今日は久々に奥さんと二人きりでお出かけ。
とは言っても、近所のお菓子屋さんにロールケーキを買いに行っただけだ。
一応「こどもの日だから」という大義名分を掲げてはいるものの、特別仕様になっているわけでもなく、何の変哲もないロールケーキをただ買って帰った。
もちろん生後2ヶ月の赤ちゃんが食べられるはずもない。
ご両親と奥さんと僕で、きれいに 4 等分されてそれぞれのお腹に収まった。
赤ちゃんがあまり泣かなくなったことについて
ロールケーキを買いに行く道中、いろんな話をした。
やはり多いのは子どものことについて。
特に「最近は泣くことが少なくなった」という話が(ちょっとだけ)盛り上がった。
確かにそれは僕も感じている。
ほんの少し前までは、「起きている=泣いている」かと思うくらい、ずっと泣いていた(ような印象。実際はもっと短いかも知れない)。
だけど、最近は起きていても、一人で居ても、手足をバタバタさせながらご機嫌にしていることが多い。
ときどき泣きそうになることもあるけど、遠くから声をかけたり軽く身体に触れたりするだけで、すぐに機嫌が戻ることもよくある。
この世界に慣れてきたのだろうか?
母親のお腹から出てきたときは、さぞ不安だったことだろう。
右も左も分からないまま、目も見えず身体も満足に動かない状態で、いきなり外へ放り出されたのだから。
それが、徐々に目が見えるようになったり、母乳やミルクを飲ませてくれたり、泣くだけで抱っこしてくれたりしたことで、「ここは安全な場だ」という意識が芽生えてきたのかも知れない。
こちらの呼びかけにも反応するようになったし、笑顔もよく見せてくれるようになって、コミュニケーションもちょっとずつ取れるようになってきた。
僕と奥さんのことを、自分にとって特別な存在だと認識し始めているんだろうか。
もしそうだとしたら、とても嬉しい。
どんな家に住みたい?
道中には一軒家がたくさん並んでいる。
それを見ながら「こんな家に住みたい」とか「こんな外観はイヤ」とか、いろんな妄想(笑)を膨らませていた。
いずれ家を買いたいという話は結婚当初からしている。
一軒家なのかマンションなのかすら決まってないのだけど……。
二人でこういう住宅街を歩くときは、こうやって好き勝手に査定するのがお決まりのパターンなのだ。
基本的に好きなデザインは共通している。
- 昔からの日本家屋のような佇まいで、屋根は水平ではなく三角。
- できれば木目を生かした外観がいいけど、防火性や耐震性を考えたら木製ではなく鉄骨の方がいいかな、というのが妥協のライン。
- 2 階建てか 3 階建てで、面積は広くなくていいけど、収納はたっぷり欲しい。
- できれば庭付きで、ゴールデン・レトリーバーと遊べるだけの空間も確保。
……という感じ。
まぁ今の収入のままでは、まったく現実的ではないのだけど……。
それでも未来の話を奥さんとしているのは楽しい。
まるで、いつか本当にそんな日が来るんじゃないかと思えるし、そんな日を実現したいと本気で思えてくる。
やはり、僕のモチベーションの源は奥さんなのだ。
と改めて思う。
「私、買い物に行ける!」
帰ってきてからロールケーキを食べた後、赤ちゃんの相手をしていたら急に奥さんが言い放った。
「私、買い物に行ける。行くわ!」
実は赤ちゃん関連の買い物を、この連休中にもしようという話があったのだけど。
人混みの中に入っていく元気が、今の奥さんにはないということで延期になっていた。
連休明けにも行けそうなら行こうとは言っていたのだけど、それも奥さんの体調次第。
まだまだ不安げだったので、僕から見てもかなり微妙な状況だった。
そんな中、奥さんのこの宣言。
今日ロールケーキを買いに行ったことが、よほど自信になったらしい。
無理して言ったとか僕に気を遣ってとかではなく、奥さんの目には確かに力が宿っていた。
これなら本当に行けるかも知れない。
もちろん、今日大丈夫だからと言って、数日後も大丈夫だという保証はないのだが。
それでも、これまで先々のことについては言及を避けていた奥さんが、自分から宣言した意味は大きい。
潮目は変わってきているようだ。
少しずつだけど、確実に奥さんは回復してきている。