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育児について考えたこと

答えはいつも赤ちゃんが教えてくれる。観察を続ければ見えてくるもの。

投稿日:2019年5月11日 更新日:

先日こんな記事を書いた。
»経験から学んだ、赤ちゃんが泣く5つの理由・原因とその対策。 - 新任パパによる育児記録ダイアリー

赤ちゃんが泣く理由を自分の経験を基にまとめている。
なぜこんな記事が書けたかというと、それだけ赤ちゃんの世話をしていたから……だけじゃない
何も考えずに「世話」だけをしていたら、たぶんここまで言語化することはできなかっただろう。

では何をしていたかというと「観察」だ
それも、かなり意識的に。

ただ何となく赤ちゃんを「見る」ことと、しっかりと「観察」することは大きく違う。
その違いも踏まえつつ、「観察」の意義についてまとめてみたい。

赤ちゃんを「観察」するという意味

まず、「観察」とは何だろうか
Wikipedia によると、定義はこうだ。

観察(かんさつ、英: observation)とは、対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て、その変化を記録すること。どれだけその変化を見つけられるかが重要である。
観察 - Wikipedia

僕が言いたいことは全部言われてしまった感もあるけど……(^_^;)

重要なのは、「実態を知るために」という目的意識と、「どれだけその変化を見つけられるか」という着目点だ。
ここがまさに「見る」だけとの大きな違い。

例えば赤ちゃんが泣いている場合。
ただ「見る」だけであれば、「泣いている」で終わってしまう。
泣いている赤ちゃんに接する度、「泣く」という表面的な行動や状態を確認するだけなのだ。
これでは同じ経験を何度しようが、ほとんど蓄積するものがない。
毎回が新たなスタートだ。

一方で「観察」は「実態を知るために注意深く見る」のだから、より深くにある「なぜ泣いているのか」「どのように泣いているのか」を見極めようとする
そして「変化を記録」し「変化を見つけよう」とする。

声の大きさやトーン、泣き出したタイミング、手足や身体の動きとの関連性、目線の向き……などなど。
一つとして全く同じ状況はないだろうけど、それでもいくつかの似通ったパターンに分けることはできるはずだ。

それを見つけるために、「泣いている」という状況を細かく分解していく。
違った表現をすれば、「見る」よりも「観察する」の方が「解像度が高い行為」とも言える。
つまり、ただ漠然と全体を見るのではなくて、一つ一つの要素をしっかり意識して背景まで感じ取るのだ。

赤ちゃんを「観察」するメリット

「観察」を続けていれば、そこで得られた情報が少しずつ蓄積されていく
そうすると、赤ちゃんが「泣く」という中にもいくつかのパターンがあることが分かってきて、「推測」ができるようになってくる

「このタイミングで泣くのは、お腹が空いたのかな」
「ミルクを飲んだ後だし、うんちを出したいだけだろう」

といった具合に。
そうすれば、(その推測が正しかろうが間違っていようが)精神的にはかなり落ち着いて対処できるようになる

逆に、そうした推測ができなければ「なんで泣いているんだろう?」という疑問から入ることになり、焦りや行動の遅れに繋がる。
それでは赤ちゃんにとってもいい迷惑だ。
アタフタとしているうちに対処が遅れて、それが原因で余計に赤ちゃんが泣いてしまうかも知れない

「観察」は誰にでもできることだ。
もちろん「解像度」の高さや情報が蓄積していくスピードなどには個人差があるだろうけど、続けてさえいれば一定量の情報は確実に蓄積していく

ずっと「観察」を続けていたら見えてくるものが絶対にあるはず。
そして「観察」を始めるタイミングが早ければ早いほど、自分の中により多くの情報が蓄積していく。
ならばやらない理由はないだろう。

何も考えずに場当たり的な対処しかしないなんて、非常にもったいない!
思い当たる人は、ぜひ今すぐ意識して行動してみてほしい。

赤ちゃんを「観察」するコツ

「観察しろって言われても、どうしたらいいのか分からない」
という人もひょっとしたら居るかも知れない。

なので、少しだけコツのようなものをご紹介。

それは、「観察するポイントを絞る」あるいは「ポイントを明確化する」こと。

例えば赤ちゃんが泣いている場面。
僕がポイントとして意識していたのは、「タイミング」と「泣き方」と「泣き声」の 3 つ。

タイミングは

  • 前回の授乳からの間隔
  • 泣く前と後の状況の変化(人が居なくなったとか)
  • 時刻

泣き方は

  • いきなりギャン泣きか、徐々に激しくなっているのか
  • ずっと泣き続けているか、途切れ途切れなのか
  • ただ泣いているのか、訴えかけるように泣いているのか

泣き声は

  • 大きさはどうか
  • 高さやトーンはどうか
  • 「ギャー」なのか「うぇーん」なのか「わー」なのか

といった具合。
もちろんここに挙げたことも、観察を続ける中で気付いたことだ。
これらの結果を組み合わせることでいろいろなパターンが出来上がって、それに当てはまる答えが見付かる

もちろんその答えが外れることもあるけど、蓄積された情報が多くなるにつれて正解率は上がってくる。
というか、仮説を立てて答え合わせをしてみないと、正解は永遠に分からない
赤ちゃんに聞いてみるしかないのだ。

まとめ

ここまで赤ちゃんを「観察」する意味やメリットについて書いてきた。
今のうちにしっかりと自分の中に意識付けできれば、これからもきっと役に立つはず。

たぶんこれから成長するにつれて、「観察」するポイントも変わるだろうし増えていくだろうと思う。
それはそれで大変かも知れないけど、表面的な言動だけではなく、その背景にあるものまで僕はしっかり見たい。
だから、これからも「観察」を続けていく。

手足をバタバタさせてるのをいつも見ていたら、普段とは違う動き方に気付くかも知れない。
ミルクをいつも飲ませていたら、普段とは飲み方が違ったり勢いが弱いことに気付くかも知れない。

「泣いている」ことに気付くのは誰でもできるけど、「いつもなら泣くはずなのに泣かない」に気付けるのはごく一部の人だけだ
僕はそういうちょっとした違和感を抱けるような存在でありたいと思う。

体験談
グラフ
経験から学んだ、赤ちゃんが泣く5つの理由・原因とその対策。

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きーやん

38歳で初めて子どもを授かりました。「本業は父親」をモットーに、当事者として育児に奮闘中。その中で感じたことや考えたことを、体験ベースで記事に書いています。子どもの教育資金などを蓄えるため、副業や投資についても試行錯誤の日々。

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