Twitter で粉ミルクに関する衝撃の事実を知ってしまったのでシェアします。
それは、「お湯で溶かした粉ミルクは流水で冷ますのではなく、水を中に入れて冷ませばいい」というもの。
うちはとっくにミルクは卒業してしまっているので、ぜひリアルタイムで知りたかった……。
現役で粉ミルクをあげている人たちにとっては、とてもとてもとても有用な情報です。
常識がぶち壊されて、毎日の苦労が大きく軽減できるはず。
ぜひ知っておいてください。
粉ミルクは溶かしたら水を足して冷ます?
これまで粉ミルクの作り方は、以下の手順が常識でした。
僕も子どもがミルクを飲んでいた頃は、ずっとこのやり方です。
- お湯を沸騰させる
- 沸騰したお湯をしばらく置いて冷ます
- 哺乳瓶に粉ミルクと少量のお湯を入れる
- 粉ミルクが溶けたら、さらにお湯を入れて適量にする
- 哺乳瓶の外から流水をかけてミルクを冷ます
たぶん多くの方がこのやり方ですよね。
お湯の入れ方などの細かい違いはあれど、「お湯で溶かす→流水で冷ます」がスタンダードなのは間違いないと思います。
しかし!
「そんな面倒なことしなくてもいい」という、目を疑うツイートがありました。
https://twitter.com/Drhimajin/status/1424343825120522254?s=20
70-80度にセットできるポットで沸かして、先にミルクを入れてからお湯を半分くらい注ぎ、良く混ぜたら冷たい水を規定量まで足していく。水をかけて冷やすなんてやってられません。
マジっすか……。
ずっとクソ真面目に流水で冷ましてたのは何だったんだ……。
ポイントは
- 70 〜 80 ℃のお湯を使う
- そのお湯で粉ミルクをすべて溶かす
- よく混ぜてから冷たい水を入れる
というところ。
理由は以下のとおりです。
70 ℃以上のお湯を使うのは「サカザキ菌」を倒すため
粉ミルクを溶かすためには、毎回わざわざお湯を沸かす必要があります。
その理由は、粉ミルクの中に混入する可能性がある「サカザキ菌」を倒すため。
このサカザキ菌、「敗血症」や「壊死性腸炎」などを引き起こすという大変恐ろしい菌です。
サカザキ菌は、ヒト・動物の腸管内やトウモロコシ、キュウリ、レモンといった果実・野菜からも検出されることがあります。乳児(1歳未満の子ども)、特に未熟児や免疫不全児、低出生体重児を中心として「敗血症」や「壊死性腸炎」をおこすことがあり、重篤な場合には「髄膜炎」を併発することがあります。成人が感染した場合は、その症状はかなり軽度であるとされています。
サカザキ菌はサルモネラ菌と比べて、粉ミルクの製造環境により多く存在することがわかっていますが、厚生労働科学研究によると、日本の製品に含まれる量はごく微量で、333g中に1個と報告されています。
しかし、70 ℃以上のお湯をかけることで簡単に倒すことができるんですね。
このサカザキ菌を倒すために、粉ミルクを溶かすときはお湯を沸かしていたんです。
https://twitter.com/kodoare/status/1424372327165218822?s=20
これ、勘違いしてる人も多いんじゃないでしょうか。
僕もお湯を沸かすのは「水道水を沸騰させて消毒するため」だと思っていました。
そうじゃないんですね……(^^;
なので、粉ミルクを溶かすためのお湯は、必ずしも沸騰させる必要はありません。
70 ℃以上の温度をキープできてさえいれば、サカザキ菌は倒すことができますからね。
お湯の温度コントロールについては、温度設定ができる電気ケトルを使えば簡単です。
ボタン一つで沸かすお湯の温度を設定できますし、ケトルに入っているお湯の温度も常に表示してくれます。
注ぎ口が薄くなっているためかお湯の切れがよく、少しずつ注いでもボタボタ垂れてくるということはありません。
粉ミルクのお湯の量って割とシビアなので、毎回必ず微調整が要りますよね。
うちも粉ミルクを作るようになってからこのケトルに買い替えたんですが、「ボタボタ垂れない」というだけでストレスはかなり減りました。
けっこう重要なポイントだと思いますよ。
水道水は沸かさなくても大丈夫なの?
「水道水をそのまま赤ちゃんに飲ますのはダメなのでは?」という疑問については、通常の基準をクリアしているのであれば問題ないとのこと。
通常の飲料水の基準を満たしていれば大丈夫です。大人が飲んで美味しくないと感じるくらいであれば浄水機をつけた方がいいかなとおもいます。
— ゴク (@Drhimajin) August 8, 2021
カルキ(正確には水道水の消毒は次亜塩素酸カルシウムではなく次亜塩素酸ナトリウム)臭を抜くには20分くらいの沸騰が必要ですが、その時間を達成している家庭はほぼないでしょう。次亜塩素酸はミルクなど有機物の成分と反応して消えるので、水質基準を満たすレベルの少量では健康に影響はありません。
— ゴク (@Drhimajin) August 9, 2021
そうだったのか……。
常識がボロボロと崩れていきますね(゚ロ゚)
なぜ「流水で冷ます」なんて方法がスタンダードになっているんでしょうか。
やはり「念のため」ということなんですかね。
赤ちゃんの健康を脅かす要素があれば、少しでも減らしたいのは当然のことではあります。
ただ、それと同時に親たちの負担も少しずつ減らしていけたらいいですね……。
まとめ
粉ミルクを溶かし方について、常識を覆す方法をご紹介しました。
まさか水道水をそのまま足してしまってもいいとは……。
手順をまとめると、
- 70 〜 80 ℃くらいのお湯を準備する
- 粉ミルクが入った哺乳瓶に、そのお湯を半分くらいの量だけ入れる
- しっかり混ぜて粉ミルクを溶かす
- すべて溶けたら冷たい水(水道水 OK)を規定の量まで入れて冷ます
となります。
流水で冷ます必要がないだけでも、随分と楽になりますよね。
リアルタイムで知りたかった……(2 回目)
こちらの方法が早くスタンダードになってほしいと切に願います。
眠い目をこすりながらミルクを作る、すべての人の負担が少しでも軽くなりますように……。