実家で使う用のベビーチェア(ハイチェア)を検討している。
自宅用には「トリップトラップ(Tripp Trapp)」をいただいたので問題なし。
ただ、これからも実家で過ごすことは多いし、バウンサーだけでは不便なことも。
そこで、何か一つ買っておこうということになった。
メーカーは、バウンサーと同じ「カトージ(KATOJI)」に決定。
サクッと決めるつもりだったのに、意外と種類がたくさんあって選ぶのが大変(^_^;)
情報を整理して、ようやく比較できる段階まで来た。
たぶん同じように迷っている人たちも多いはず。
ということで、カトージのベビーチェア(ハイチェア)についてまとめた情報を共有します。
参考にしてください〜。
※本記事で使用している画像は、特に断りが無ければカトージのオンラインショップから引用したものです。
※情報はすべて記事執筆時(2019 年 8 月)のものです。
クリックできる目次
【先に結論】おすすめベビーチェア
とりあえず先に「おすすめ」というか、僕たちが買うことになるであろうベビーチェアをご紹介。
それは、「mamy(マミー)」というシリーズ。
どういう基準・観点でこれを選んだかというと、
- 安全性が高く、作りがしっかりしているもの
- 折りたたみは不要
- 座面の高さも調節しつつ、できるだけ長く使いたい
- デザインに個性は不要
- なるべく掃除やお手入れがしやすいこと
という感じ。
もう一つ上のラインである「ファニカ」とも迷うところだけども。
決め手となったのは、テーブルに付いているトレイを取り外せること。
「ファニカ」にだけ付いてる座面クッションは、別に要らないし……。
(どうせ別売りのクッションを買うだろうし……)
もし同じような考えであれば、あなたも「mamy(マミー)」で良いと思われます。
そうでなければ……。
まぁ続きを読んでください(笑)
まずは大まかに分類
情報を整理して比較しやすくするために、まずは大まかに 3 つのグループに分けた。
- グループ A:座面の高さが調節可能
- グループ B:折りたたみ可能
- グループ C:デザイン性重視・個性的
それぞれの特徴は以下の通り。
これで大体の方向性は絞れると思う。
グループ A:座面の高さが調節可能
- 座面の高さが調節できるので、子どもの成長に合わせて長く使える。
- 大人でも使用可能(耐荷重 60kg)。
- 可動部が少なく、構造がしっかりしていて壊れにくい。
- いったん組み立ててしまうと場所を取る。
グループ B:折りたたみ可能
- 折りたたむことができるので、使わないときはコンパクトに収納可能。
- ステップは調節可能なので、ある程度は子どもの成長に合わせられる。
- 使用対象は短めで 60 ヶ月(5 歳)まで。
- フロントガードが無かったり、可動部が多かったり、安全性や耐久性に若干の不安。
グループ C:デザイン性重視・個性的
- 一般的なベビーチェアとは大きく異なるデザイン。
- 見た目にも機能的にも個性的。
- 希望にハマれば大満足できるかも知れない。
- 価格は高め。
希望の商品がどのグループにありそうか、なんとなく見えてきただろうか。
それでは、各グループごとに具体的な情報をまとめていこう。
グループ A:座面の高さが調節可能
このグループに含まれるのは、
- ファニカ
- mamy(マミー)
- プレミアムベビーチェア
の 3 つ。
共通している特徴は以下の通り。
グループ共通の特徴
- 使用対象:生後 7 ヶ月頃〜 60kg(大人でも使用可能)
- 座面・ステップともに調節可能
- 股ベルト付
- テーブル&フロントガード付
- 本体の素材:ブナ材
全体的に作りはしっかりしている印象。
素材もブナ材なので、木目もきれいだし耐久性にも問題なし。
丁寧に扱って壊れさえしなければ、小学生くらいまでは楽勝で使えるだろう。
(テーブルはすぐに使えなくなるだろうけど……)
あとは、個々の製品の特徴をどう評価・判断するか。
比べてみると意外と違うので、じっくり見比べてみて欲しい。
ファニカ
基本データ
- 16,200 円(8% 税込)
- 全 7 色(座面クッションの色)。本体カラーはナチュラル色のみ。
- 約 8.8kg
- スタビライザー(安定板)付
- 簡単スライドフィックス
- 低反発素材の座面クッション付
- 金属の棒は使わず、ブナ素材に統一
まず、「ファニカ」特有のものとしては「座面クッション」がある。
低反発素材のクッションシートが座面に付いていて、通常のクッションよりも体重が分散して座り心地が全然違うとのこと。
(取り外しはできない)
それから、側板をつなぐ棒が金属ではなく、木材(ブナ材)であることも「ファニカ」の特徴。
座面の調節については、「簡単スライドフィックス」という機能を採用。
これは後で出てくる「mamy(マミー)」で初めて使われ、工具を使わず簡単に座面の調節ができるというもの。
「たった 5 秒の高さ調節!」が売り文句。
工具を使って側板を緩める必要がないのは、確かにかなり楽だと思う(本当に 5 秒かどうかはさておき)。
この「ファニカ」を選ぶかどうかは、「座面クッション」をどう評価するかによる。
そこに魅力を感じないのであれば、他の特徴だけでは「ファニカ」を選ぶ動機としてはかなり弱い。
座面クッションが無くてもいいのであれば、「mamy(マミー)」で充分。
むしろ「お手入れ簡単テーブルトレイ」がある分、「mamy(マミー)」の方が魅力は大きいんじゃなかろうか。
(なぜ「ファニカ」にこのテーブルトレイを付けなかったんだろう……?)
本体カラーを選べないのも痛い。
選べるのはクッションの色のみ。
コスト的な問題なのかな……。
mamy(マミー)
基本データ
- 12,960 円(8% 税込)
- 全 3 色
- 約 8.4kg
- スタビライザー(安定板)付
- 簡単スライドフィックス
- お手入れ簡単テーブルトレイ
「mamy(マミー)」特有なのが「お手入れ簡単テーブルトレイ」。
テーブルの上に取り外し可能なトレイが付いているので、こぼしたり汚したりしても流しでそのまま洗うことができる。
子どもがこぼすなんてしょっちゅうだろうから、これはかなり嬉しい。
座面の調節については、「ファニカ」と同じく「簡単スライドフィックス」を採用。
工具を使わなくても、簡単に調節ができる。
安定感を増して転倒を防ぐための「スタビライザー」も標準装備。
必要な機能はだいたい揃っているような印象。
「ファニカ」の座面クッションが必要なければ、この「mamy(マミー)」で充分だと思う。
取り外しができるテーブルトレイも大きな魅力。
価格もそれほど高くはないので(12,960 円)、多くの人にとって最有力といっていいだろう。
ちなみにこの「mamy(マミー)」という名前。
「ママ(Mammy)に嬉しい機能がいっぱい(Many)」が由来らしい。
うーん……(´-`)
ここでもやっぱり「子育て=母親」なんだなぁ……。
パパも子育てしてるんだけどなぁ。
次は「Daddy」で発売してくれないかなぁ(/・ω・)/
プレミアムベビーチェア
基本データ
- 9,000 円(8% 税込)
- 全 2 色
- 約 7.7kg
- スタビライザー(安定板)は直営オンラインショップ限定
このグループの中では最安値。
発売から 4 年間で累計 6 万台も売れたという、息の長い人気商品。
先に紹介した「ファニカ」や「mamy(マミー)」は、この改良版という位置付けになる。
なので、改良版である「ファニカ」や「mamy(マミー)」と比べると、当然のことながら機能的には若干劣る。
それでも一通りの機能は含まれているので、
「機能なんて無くていいから、安くて安全なベビーチェアが欲しい!」
という人には選択肢の一つになるだろう。
また、通常の「プレミアムベビーチェア」にスタビライザーを追加したものを、カトージ直営店では「プレミアムベビーチェア 2」として販売している。
ベビーチェア|プレミアムベビーチェア2 [選べる2色] | カトージ オンラインショップ
情報の入力や会員登録などが億劫でなければ、こちらも検討してみるといいと思う。
(「ファニカ」と「mamy(マミー)」には標準でスタビライザーは付いている)
グループ B:折りたたみ可能
このグループに含まれるのは、
- Easy-sit(イージーシット)
- CENA(セナ)
- 木製ワイドハイチェア
の 3 つ。
共通している特徴は以下の通り。
グループ共通の特徴
- 使用対象:生後 7 ヶ月頃〜 60 ヶ月(5 歳)
- ステップのみ 4 段階調整可能(座面の高さは変えられない)
- 股ベルト・腰ベルト付(フロントガード無し)
- テーブル付
- 本体の素材:ラバーウッド
フロントガードが無い分、安全性に不安を感じてしまう。
また、使用対象が 60 ヶ月(5 歳)までなので、それほど長く使えるわけではない。
素材がラバーウッドなのも気になるところ。
「グループ A」(座面の高さが調節可能)で使われているブナ材に比べると、耐久性でやや劣る。
ただ、折りたたみむことでコンパクトに収納できるのは大きな魅力。
品質は間違いなく「グループ A」の方が上だけど、そこを割り切って利便性を取るかどうか……。
……というところが、判断の分かれ目かなー。
Easy-sit(イージーシット)
基本データ
- 21,384 円(8% 税込)
- 全 3 色
- 7.15kg
- 簡単乗せ下ろし(テーブルがスライド開閉式)
- BIG サイズプラスチックトレイ
- 座面クッション付
- 踏み台用ステップ付
- 安定キャップ付
- たたんだときの薄さ:22cm
「赤ちゃんの乗せ降ろしが簡単」というコンセプトのベビーチェア。
テーブルがスライド開閉式だから、スムーズに乗せ降ろしができる。
こういう機構だからか、テーブルも一般的なサイズよりやや大きめ。
カップを置くためのくぼみも付いている。
股ベルトのバックルがテーブルの下に付いているので、テーブルを開いたまま使うことは想定していないようだ。
確かにこれは便利かも知れないけど、かなり価格が高いのがネック。
他の折りたたみ可能なベビーチェアの 2 倍程度だ。
(なんと「ファニカ」や「mamy(マミー)」よりも高い)
この価格差をどう判断するかによって、結果は変わってくるだろう。
僕は正直「高ぇな」って思ってしまうけど……(^_^;)
4 本足になっている分、重量は軽くなっているようだ。
安定キャップは付いてるし、倒れたりグラついたりはしないよね……。
大丈夫だよね……。
CENA(セナ)
基本データ
- 9,720 円(8% 税込)
- 全 6 色
- 8.2kg
- たたんだときの薄さ:25cm
いたってシンプルな折りたたみ式のベビーチェア。
「余計な機能は要らない」「少しでも安い方が良い」というのであれば、これ一択だろう。
特に問題となる点も見当たらないし。
安定感や耐久性は、折りたたみを選んだ時点で多少の妥協は必要だし。
カラーバリエーションも豊富なので、使う部屋やリビングの雰囲気に合わせて選べるのも◎。
木製ワイドハイチェア
基本データ
- 12,500 円(8% 税込)
- 全 2 色
- 8.2kg
- 座面クッション付き
- 座面の幅が従来品より広い(35cm)
- たたんだときの薄さ:記載なし
「CENA(セナ)」の改良版で、違いは 2 つ。
- 座面サイズが幅広(35cm)になった。(「CENA(セナ)」は 30.5cm)
- 座面クッション付。
主な違いはこれだけ。
折りたたみ時のサイズは記載がないけど、たぶん「CENA(セナ)」と同じくらいだと思う。
カラーは 2 色しかないので、選択肢はかなり狭まる。
これで「CENA(セナ)」との価格差は約 3,000 円。
幅広と座面クッションにこのお金を出せるかどうか……。
グループ C:デザイン性重視・個性的
このグループに含まれるのは、
- レストランハイチェア MELLOW(メロウ)
- Cozy(コージー)
- zaaz(ザッズ)
- プリマパパzero3
の 4 つ。
共通している特徴は以下の通り。
グループ共通の特徴
- デザイン性重視
- 個性的
- 価格は高め
これくらいしか共通点がない(ノД`)
レストランハイチェア MELLOW(メロウ)
基本データ
- 16,200円(8% 税込)
- 全 8 色(クッション・背もたれの色)。本体カラーはナチュラル色のみ。
- 使用対象:生後 18 ヶ月〜 60 ヶ月(23kg 以下)
- 約 5.2kg
- 座面・ステップとも調整不可
- 座面クッション付
- ベルトなし
- 安定キャップ付
- スタッキング可能(2 台まで)
ええと、普通のイスです。
これをベビーチェアと呼んでいいんだろうか……(´-ω-`)
商品名の通り、ファミレスとかにある子ども用の椅子と同じような感じ。
暴れたり動きまくったりしなければ良いんだけど。
大人しい子限定かな……。
さすがにフロントガードもベルトもないのは怖い。
持ち運びやすいとか、
スタッキングできるとか、
特徴はもちろんあるけれども。
「どうせ買うならおしゃれな方が」という感じかなぁ。
ガードもベルトも必要ないくらい成長した子ども用に、次のステップへの「繋ぎ」としてちょうどいいのかも知れない。
Cozy(コージー)
基本データ
- 29,160円(8% 税込)
- 全 12 通り(本体 3 色 × クッション 4 色)
- 使用対象:生後 7 ヶ月頃〜 60 ヶ月
- 約 6.2 kg
- 素材:スチール製(ステップはブナ材)
- 股ベルト付(クッション一体型)
- テーブル付(動かせない)
- ヨーロッパの安全基準(EN)クリア
赤ちゃんを丸く包み込むような形状が特徴のベビーチェア。
スチール製だから全体的に細身でシャープな印象。
重量もやや軽め(約 6.2kg)。
物が落ちないようにテーブルにはフチが付いている。
赤ちゃんが思い切り叩き付けてケガすることはないか、それだけがちょっと心配。
「スタイリッシュなベビーチェア」というのは新しいジャンルかも知れない。
写真のような都会的な部屋には合うかもね。
zaaz(ザッズ)
基本データ
- 27,000 円(8% 税込)
- 全 3 色
- 使用対象:生後 6 ヶ月~ 100kg
- 約 10.3kg
- テーブル・フロントガード取り外し可能(工具不要)
- テーブルは食洗機対応
- ガス圧式の座面昇降機能
- 5 点式ベルト付
- クッション・背もたれ付
- 素材……脚部:アルミ、シートシェル・ガード・テーブル:PP、シートクッション:PU、シートベルト:ポリエステル、シートベルトバックル:POM
- ヨーロッパの安全基準(EN)クリア
カトージの自社製品ではなく、「nuna(ヌナ)」というオランダの「デザイナーズベビーブランド」の製品。
このグループの中では、かなり堅実な作りになっている。
見た目そのものは、それほど奇抜な感じは受けない。
テーブルが食洗機で洗えるのはすごい。
相当デカい食洗機じゃないと入らないだろうけど。
っていうか、手で洗った方が早い気もする(^_^;)
ただ、重い。
この記事で紹介している中で、唯一の 10kg 超え。
たぶんガス圧式の座面昇降機能が重いんだろうなぁ。
確かに便利なんだけど、そこまで必要かと言われるとちょっと疑問。
ベビーチェアとしてだけじゃなく、その後のことも考えるならありかも知れない。
使用可能体重が 100kg というのが、なんとも海外製っぽいというか。
買ったときの満足感は大きい気がする(笑)。
プリマパパ zero3
基本データ
- 27,000円(8% 税込)
- 全 2 色
- 約 7.6kg
- 使用対象:新生児~ 36 ヶ月未満(体重 15kg まで)
- リクライニング可能
- 高さ調節可能
- ステップは座面と一体
- 取り外し可能なテーブルトレイ付(食洗機対応)
- シート洗濯可
- 立ち上がりにくい(テーブル調節・5点式ベルト)
- 素材……本体:PP(ポリプロピレン)・スチール、シート:PVC
- ヨーロッパの安全基準(EN)クリア
こちらも自社製品ではなく、「Peg-Perego(ペグ・ペレーゴ)」というイタリアのブランド。
最大の特徴は、新生児から使えること。
リクライニングできるから、ベビーラックのようにも使える。
テーブル位置を調節したり、5 点式ベルトを着けたりすることで、赤ちゃんが立ち上がりにくくなっているそうだ。
それから、折りたたんだり高さを 7 段階で調節したりすることもできる。
見た目はかなり独特で、サイズも若干大きめ。
だけど、機能はかなり充実している。
36 ヶ月(3 歳)までしか使えないのが最大のネック。
そこさえクリアできれば、全然アリなんじゃなかろうか。
カトージのベビーチェア比較まとめ
ものすごい情報量だなぁ……。
途中で心が折れそうになったけど(笑)。
改めて、僕のおすすめとしては「mamy(マミー)」ということになる。
こうやって一つ一つ比較してみると、意外と違いがあることに気が付く。
オーソドックスなものから個性的なものまで。
希望に合うベビーチェアが見付かっただろうか?
何度も見比べながら、じっくりと選んでほしい。