赤ちゃんの寝かし付けといえば、「ポンポン」が定番だ。
胸や背中をポンポンと叩き続けるもので、確かに効果的ではある。
だけど、これだけで確実に寝かし付けられるかといえば、「難しい」と言わざるを得ない。
というか、ポンポンだけで寝てくれたらどんなに楽なことか……(´Д`)
より確率を上げるには、赤ちゃんが眠りに入りやすい環境を整える必要がある。
そのための方法をいろいろと試行錯誤してきたけど、うちでは以下の 2 つに絞られてきた。
- ホワイトノイズで「音のカーテン」を作る
- ベッドガードで「アイマスク」状態にする
これで赤ちゃんは眠りに入ることに集中しやすくなる。
あとは粘り強くポンポンし続けるだけなのだけど、ここでも大事なポイントがある。
それは、
- 余計なことは何もしない
ということ。
詳しく説明してみるので、ぜひ試してみてほしい。
もちろん個人差はあるだろうけど、一定の効果はあるんじゃないかと思う。
そして、より良い方法があれば教えていただきたい!(`・ω・´)
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大前提:赤ちゃんは刺激や変化に敏感
赤ちゃんがほとんど寝そうになっているのに、ちょっとした物音で目が覚めて結局そのまま完全覚醒……
なんてことは、ほとんどの親が経験しているんじゃなかろうか。
赤ちゃんは、ほんの些細な刺激や変化に敏感だ。
僕たちが何とも思わず聞き流す音にも、扉のすき間から漏れる光にも、何かしらの変化を感じ取るとそちらに全意識を向ける。
興味を持っているのか、不安に思っているのか、その感情は場合によるけど。
なので、赤ちゃんをスムーズに寝かし付けるためには、可能な限り変化を起こさず、刺激を与えないようにしないといけない。
眠りに入ること「だけ」に集中できるように、それ以外のことを赤ちゃんから遠ざける必要がある。
それも「なるべく」ではなく「徹底的に」だ。
そのために必要なのが、「ポンポン」による寝かし付けの前段階として環境づくり。
そして、「ポンポン」を実行する際の「余計な行動の排除」。
順に説明していこう。
環境づくり(1):ホワイトノイズで「音のカーテン」を作る
まずは環境づくりの 1 つめ。
ホワイトノイズの音を聞かせることで、いわゆる「音のカーテン」を作る。
つまり、周りの雑音や声などが聞こえないようにするのだ。
「ホワイトノイズ」とは、「全ての周波数で同じ強度となるノイズ」のこと。
と言ってもよく分からないと思うので、とりあえず実際の音を聞いてもらおう。
テレビの「砂嵐」のようなものだと思ってもらったらいい。
場合によっては、胎内音なんかもホワイトノイズと呼んでいることもある。
要するに、特定の「音色」を持たない音の総称だ。
(他にも「ブラウンノイズ」とか「ピンクノイズ」とかもあるけど、ややこしくなるだけなので省略)
ホワイトノイズの音もいろいろあるけど、赤ちゃんが安心できる音であれば何でも OK。
僕は以前に換気扇の音を録音した音声データがあるので、それを再生して使っている。
換気扇の音 α5100(1 分間バージョン)
ダウンロードはこちらから
うちの赤ちゃんはこの音への反応が一番良かったけど、それぞれの赤ちゃんに合った音があると思う。
いろいろと試してみてほしい。
音選びのポイント
音の抑揚や隙間がないものを選ぼう。
ずっと同じ調子で音が鳴っていて、強弱もなくギュッと詰まっている感じが良い。
自前で音を用意することが難しい場合は、アプリを試してみるといいかも知れない。
ただの「ノイズ」だけでなく、雨の音や川のせせらぎなどの自然な音も用意されている。
ホワイトノイズ
Relaxio無料posted withアプリーチ
ホワイトノイズ HQ: サウンドマシン
Phase4 Mobile無料posted withアプリーチ
なんと「ホワイトノイズマシン」なるものまであるらしい。
アプリでも効果がなかった場合、試してみる価値はあるかも。
てぃ先生もおすすめしてた↓
音声データの再生方法
僕もはじめはスマホで音声データを再生していた。
が、これだとバッテリーがすぐ減るし、スマホで他の操作もやりづらくなってしまう。
そこで、以前に購入したポータブルスピーカーを使うことにした。
元々は、スマホと Bluetooth でつないで再生するために購入したもの。
だけど、micro SD カードも使えるので、スピーカー単体でも再生することができる。
(もちろん操作性はめっちゃ落ちるけど……)
換気扇のデータを 1 つだけ micro SD カードに入れて再生してみたら、自動リピートはしてくれるようだ。
ただ、終わりからアタマに戻るとき、一瞬だけ音が途切れる。
「音のカーテン」を作りたいのに、無音の瞬間があるのは具合が悪い。
そこで、元々 1 分ほどだったデータを繋ぎ合わせて、1 時間のデータを作った。
これで 1 時間ノンストップで音を鳴らし続けることができる。
さすがにこれがリピートする頃には、決着が付いている……はず……(^_^;)
この換気扇の音はこちら↓で再生できるので、よろしければどうぞ。
換気扇の音 α5100(1 時間バージョン)
ダウンロードはこちらから
※データサイズが 87MB ほどあるので、Wifi 環境での再生・ダウンロードをおすすめします。
環境づくり(2):ベッドガードで「アイマスク」状態にする
環境づくりの 2 つめ。
聴覚の次は視覚だ。
赤ちゃんにとっては、目に入るものすべてが興味の対象。
「見る」能力もだんだんと発達してきて、あらゆるものが新鮮に映るのだろう。
どんなに眠くても、面白そうな「何か」を見つけたときの好奇心は誰にも抑えられない。
そこで、「ベッドガード」でベビーベッドをぐるりと囲って、何も見えない環境(=「アイマスク」状態)にする。
この「ベッドガード」は、赤ちゃんがベッドの柵に腕や足などをぶつけてケガをするのを防ぐためのもの。
と同時に、エアコンや扇風機の風が直接当たらないようにする効果もある。
うちもその 2 つを目的として買ったのだけど、結果的に「アイマスク」の役割も果たしてくれていた。
赤ちゃんは天井以外ほとんど何も見えなくなるので、初めのうちは不安で泣いてしまうだろう。
でも、次第に落ち着いてくるし、寝かし付けするにはこの方がうまくいく確率は高い。
この後の「ポンポン」で、しっかりと赤ちゃんを安心させてあげよう。
寝かし付け本番:胸や背中を「ポンポン」する
環境づくりが終わったところで、いよいよ寝かし付けの本番。
赤ちゃんの胸や背中を、ひたすら「ポンポン」と叩き続けよう。
叩き方のポイント
とにかく叩き続けること。
叩く強さやテンポは、なるべく一定に保つ。
すき間が空かないように、右手が疲れたら左手で、左手が疲れたら右手で……。
赤ちゃんが眠りに入るまで、キープし続けよう。
どれくらいの強さやテンポで叩いたら良いかは、きっと赤ちゃんによって違うんだろうと思う。
いろいろと試してみて欲しい。
- うちの赤ちゃんの場合は、割と強めに叩いた方が安心するようだ。
表面に当てるだけというより、しっかり体の中まで響くように叩くようにしている。 - テンポは 1 秒間に 2 回くらいなので、やや早めだろうか。
初めはもっとゆったり叩いていたが、それだとあまり効果がなかった。
仰向けであれば胸を、うつ伏せであれば背中を叩く。
横向きになっているときは、胸でも背中でも叩きやすい方を叩く。
同じ強さで、同じテンポで、ひたすら叩き続けるのだ。
不思議なもので、よそ見をしたり違うことを考えていたりすると、赤ちゃんはさらに不機嫌になる場合が多い。
見透かされているんだろうか。
赤ちゃん、侮りがたし。
しっかり気持ちを込めて叩くことを心がけたい。
最重要:余計なことを「してはいけない」
環境づくりを終えて、実際に「ポンポン」するところまできた。
ここで最も重要なポイントがある。
それは、「余計なことは何もしない」ということ。
ホワイトノイズで「音のカーテン」を作り、ベッドガードで「アイマスク状態」にする。
そうしたら、あとはひたすら「ポンポン」し続ける。
これ以外のことは「してはいけない」。
「しなくていい」ではなく、「してはいけない」のだ。
赤ちゃんを寝かし付けるとき、こんなことをしてしまっていないだろうか。
- 話しかける:「寝られなくてしんどいよね〜」「寂しいよね〜。ごめんね〜」など
- ポンポン以外の体への接触:頭を撫でる、体をさする、ほっぺたをぷにぷにする
- 笑いかけたり、怒ったような表情を向ける
- うちわで扇いだり、扇風機の風を当てる
- 寝かし付け担当以外の人が、覗き込んだり声をかけたりする
気持ちは分かるのだけど、これらは完全に逆効果。
眠りに入ろうとする赤ちゃんの「邪魔」以外の何物でもない。
せっかく赤ちゃんが集中できる環境を整えたのに、寝かし付ける本人が気を散らすようなことをしてはいけない。
赤ちゃんとのコミュニケーションという意味では、もちろん非常に大事なことではある。
しかし、それは普段の生活の中でやるべきことで、今やるべきことは「寝かし付け」だ。
この難しいミッションにとってこれらは不要なだけでなく、むしろミッション達成を阻害する弊害になってしまう。
なので、より高い確率で寝かし付けを成功するためには、それらの逆をやればいい。
- 話しかけない
- ポンポン以外の行動はしない
- 無表情、あるいは最初の表情を最後までキープする
- 直接風を当てない。当てるとしても対流させるなどして、そよ風程度に
- 寝かし付け担当以外は赤ちゃんに近付かない
淡々と、粛々と、やるべきことだけをやろう。
感情は込めず、変化を付けないように。
赤ちゃんがどれだけ泣きわめこうが、動じずに落ち着いて続けたい。
(ただし、赤ちゃんの様子に異常があれば話は別。即中止して対処しよう)
赤ちゃんにとっては、ちょっとした変化や刺激がストレスになってしまう。
寝付くことに集中させてあげないといけない。
そのために、赤ちゃんへの刺激を可能な限り少なくしてあげよう。
あとは赤ちゃんが寝付くまで、粘り強くポンポンと叩き続けるだけだ。
まとめ(&諦めも肝心)
赤ちゃんが眠りに入ることに集中させてあげること。
これは常に心がけておきたい。
「音のカーテン」や「アイマスク状態」はそのための環境づくりになる。
あとは「ポンポン」のとき、余計なことはせずに、変化や刺激を最小限に抑えること。
これが最大のポイントとなる。
粘り強く、根気をもって事に当たろう。
ただし、この方法を実践したからと言って、赤ちゃんが 100% 寝付くとは限らない。
どれだけ眠そうにしているタイミングを見計らっても、失敗することだって普通にある。
粘り強くすることは大切だけど、意固地になっても良くない。
赤ちゃんの様子をしっかり見ながら、「これはダメだな」と思ったらサッと切り替えよう。
諦めも肝心なのだ。
寝かし付けは赤ちゃんとの「戦い」ではない。
「共同作業」だ。
相手をやっつけようとしていたら、うまくはいかない。
どうしたらお互いにとって幸せな結果になるか、それを考えるようにしよう。