落ち込む女性

育児について考えたこと

うちの奥さんがイライラしないのは自信がないからかも知れない。

投稿日:2019年5月13日 更新日:

子育て中の奥さんたちは、よく夫に対してイライラしているようだ。
ネット検索していてもそういう記事をよく見かけるし、Twitter のツイートでも割と激しめの(どストレートな)言葉が目につく。
世の中の奥さんはみんな夫のことを毛嫌いしてるのかと思うほど((;゚Д゚))

ところが、うちの奥さんはまるでイライラしない
一人のときに陰で感情的になることはあるかも知れないけど。
少なくとも僕は、奥さんがイライラしているところをほとんど見たことがない。

特に子どもを産んでからは、その傾向が顕著になってきているような気がする。
これはどういうことなのだろう。

ずっと疑問だったのだけど、今日になってふと思い付いた。
ひょっとして、自信がないからイライラしないのでは?

今回はこれについて詳しく考えてみようと思う。
奥さんがイライラしている夫にとっても、参考になることがあれば良いのだけど。

奥さんが夫にイライラするのはなぜなのか

なぜ僕が「自信がないから、イライラしない」と思うようになったのか。
それは、逆に「なぜイライラするのか」を考えてみると分かりやすい。

奥さんがイライラする原因はいろいろあるけど、例えばこんな感じが多いんじゃなかろうか。

  • なんで今それをやるの!?
  • 何も言わなくてもこれくらいやってよ!(分かるでしょ!?)
  • 出しっぱなしにしないで! ちゃんと片付けて!

妻が夫にキレるわけ ~“2800人の声”が語る現代夫婦考~ - NHK クローズアップ現代+」という特集によると、歯磨き用のコップやクッションの置き場所が違っただけでキレられるそうだ(特殊なケースと思いたい……)。

これらに共通しているのは、奥さんが「自分の正しさを信じている」ことだ。
先ほど挙げた例で考えると、次のような基準を奥さんが自分の中に持っていると考えられる。

  • なんで今 ⇛ 作業に取り掛かるタイミングや順序
  • 何も言わなくても ⇛ 作業の分担や役割
  • ちゃんと片付けて! ⇛ 部屋や物のあるべき状態

要するに、「こうするのが正しいのに、なんで分かんないかなー」ということではないかと思う。

夫は夫で別の基準を持っている場合もあるので、こうやってイライラされると戸惑うこともあるだろう。
(何も考えてない人も居るだろうけど)

「後でやろうと思ってたのに」
「別にまだやらなくて大丈夫じゃないか」

という風に。

だけど、夫がそんなことを考えていようが、奥さんにとっては関係のない話
なぜなら、正解は奥さん自身の中にあるから。
そこから外れるものは、夫だろうが何だろうが間違いなのだ。

ただ、それに対して夫が文句を言うのはお門違い。
なぜなら、こういう状況になった原因や責任の一端(あるいは半分くらい)は夫にもあるから。

奥さんが自分の中にこうやっていくつも基準を作るまでには、いくつもの試行錯誤があったはずだ。
その試行錯誤に夫も参加していれば、おそらくは多くの基準を共有できているはず
それが出来ていないのは、奥さんがここまで一人で頑張ってきたからじゃないだろうか。

そうして出来上がった基準を守りながら、奥さんは日々の家事や育児をこなしている。
限られた時間の中ですべての基準をクリアしようとするあまり、そこから外れた夫の言動に奥さんはイライラしてしまう……。

そう考えると、奥さんにイライラしてほしくないと夫が望むならば、すべきことは結局のところ「コミュニケーション」という言葉に集約されるのかも知れない

うちの奥さんがイライラしない理由

ということは、うちの奥さんがイライラしないのは、僕が模範的で立派な夫だからなのだろうか。
……もちろんそんなことはない(-.-;)

僕もできる範囲でできることをやってはいるけど、とても奥さんと対等に張り合えるようなレベルではないのだ。
家事も育児も奥さんがほとんど一手に引き受けていて、僕は時間があるときにそのいくらかを担当する、という程度。
「イクメンです!」なんてことは口が裂けても言えない

ではなぜうちの奥さんはイライラしないのだろう。
それはたぶん、奥さんの中にまだ「正解」がないからだと思う。

もちろん奥さんも他の母親たちと同様、子どもが産まれてからは試行錯誤の連続だ。
初めてのことや分からないことだらけの中、文字通り体当たりでその荒波を乗り越えてきた。
その中で分かったこともたくさんあるし、それによって作られた「基準」だっていくつもあるに違いない。

だけど、「これが正しい」と胸を張れるほどの自信を獲得するには、まだまだいろんなものが足りていないのが実情なのだろう。
どうしても完璧主義というか、すべてをやり尽くさないと結論が出せないところが昔からある。
これはもう性格だから仕方ないのだけど、もうちょっと大雑把で脳天気なくらいで良いと思うんだけどなぁ。
(僕も似たようなもんだから人のことは言えないけど……)

赤ちゃんが泣いていても、そのせいで夜に眠れなくても、「泣かせちゃってごめんね〜」と謝るのがうちの奥さんだ
自分の思い通りにならないからといって、投げ出したり考えるのを止めたりする人じゃない。
ただ、そのせいで自分を追い詰めてしまうことがある。
「うまくいかないのは自分のせいじゃないか」なんて考えたりして。

そういう考え方の「癖」が付いてしまっているから、余計に自信が持ちにくいのかも知れない。
こんな「癖」が付いた人が自信を持つにはどうしたらいいんだろうか。
やはり成功体験を積み重ねるしかないのかなぁ。
なんとかしたいのだけど。

奥さんは(夫も)少しくらいイライラした方が良い

イライラするのは自信の表れ
そう考えれば、イライラしている奥さんを見る目も変わってくるだろう。

ただ、どちらか一方だけがイライラしているのは、どちらにとっても(そして子どもにとっても)幸せなことじゃない。
かといってあまりにイライラしなさすぎるのも、場合によっては考えものだ。

四六時中イライラしているのは困りものだけど、ときどきそういう顔を覗かせるくらいがちょうどいいんじゃないだろうか。
奥さんだけじゃなく夫もしっかり自分なりの「基準」や「正解」を持って、お互いにイライラすることがあっても良いと思う。
もちろん、しっかり話し合って解決する姿勢を持つことは大前提で。

僕は奥さんがイライラしているところを見てみたい。
いろいろなことを言い合いたい。
そのためにはまず、奥さんに「これで大丈夫!」と思ってもらう必要がある
それをサポートするのも、きっと夫である僕の役割なんだろう。

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きーやん

38歳で初めて子どもを授かりました。「本業は父親」をモットーに、当事者として育児に奮闘中。その中で感じたことや考えたことを、体験ベースで記事に書いています。子どもの教育資金などを蓄えるため、副業や投資についても試行錯誤の日々。

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